ちょうど3限が始まってすぐだった。
現代文の時間に大学の一次合否がでる。
現代文の授業なのに何故か漢文やってた。
多分授業前に言及してたんだろうけど
上の空で聞いてなかった。
というか聞いている余裕がなかった。
はっきり言って1、2限はソワソワしてた。
授業に集中できなかった。
受かってたら面接練習。
落ちたら共テ。
内申点は3.6だし、 これと言った目立った活動をしてきたわけではないので、志望理由書の評価が全てだった。
学校では8割ぐらい受かったんじゃないかなと虚勢はってたけど心の中では4割くらいじゃないかと思っていた。
11時なる。
授業中なのでバレないようにコソコソとホームページを開く。
合格者発表速報の文字を発見。
回線が混み合ってるからなかなかPDFをダウンロードできない。
5分くらい待っただろう。
やっとダウンロードがおわった。
いつの時代だよ。
7桁の数字が羅列してあった。
目がチカチカする。行間が全くない状態で無機質な数字が並ぶ。
この一人一人にそれぞれ志望理由があるって考えたらダウンロードに時間がかかるのも納得できた。
あ、番号ないやん。
一応もう一回見る。
やっぱりない。
あーだめかー。
流石に精神的にきた。
僕はタブレット端末を閉じてため息つきながら漢文の訓読をノートに書き記した。